食べる経済学【本紹介】


経済学ってとても複雑でとっつきにくいイメージがありますよね。しかも食べる事とどういう関係があるの?と疑問を持つ人も多いと思います。しかし食べることは、経済の根本部分なのです。人は生きるために食事をする必要があり、どこのものを食べたのかというの考えてみると、経済との関わりがに気づくことになります。日本ではほとんど輸入に頼っていますね。肉など輸入品は安いので良く買っていますが、これがどういった影響があるのか、この本を読むことで分かるようになります。

・なぜ栄養不足と肥満の人がいるのか

 市場が正常に働けば、肥満の人や食品ロスが減って栄養不足の人がいなくなるはずでは?ずっと昔からある問題なのに、なんで解決できないのか。

・肉食による環境破壊とその対策

 代替肉や昆虫食といった、新しい可能性が出てきていますが、なんで注目されているの?実は食肉が環境に与える影響は、思ったよりも大きいです。しかも、環境破壊に対してお金を支払うことがないので、どんどん加速しています。

・「人間らしさ」が非効率な行動を起こす

 バイアスって言葉を聞いたことがあると思います。「先入観」や「偏見」といった意味になります。人間にはバイアスがあるということを理解していないと、学んだことを活かさずに不合理な行動をとってしまいます。またそれを逆手にとって、健康的な食事をとるように促している実験などがあります。

食べる事と人間の行動を知ることで、経済を学べる面白い内容になっています。身近なところから経済に興味が持てるので、経済に興味はあるけど・・・という初心者におススメできる本です。

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