仮病の見抜きかた【本紹介】


タイトルにひきつけられて購入した本になります。著者は内科医でありますが、専門的な用語はできるだけ少なくし、分かりやすい言葉で書かれています。

■内容

仮病を暴いてやるといった意地悪な内容ではなく、仮病としか思えない症状でも、患者と対峙したことで分かる様々な情報から原因を見つけていく内容になります。

病名などにより、個人が特定されないようにフィクションを交えた短い小説が10個収録されています。「エピソード」→「賢明な読者へ」→「エピローグ」という流れとなっており、さながら推理小説みたいになっています。

■感想

「賢明な読者へ」の部分は病名やその内容について書かれているので、さすがに医学の知識がないと少し難しい内容になっております。推理小説気分で読んでいたらハリセンで叩かれたみたいな衝撃で目が覚めました。

原因不明の病気はとても恐ろしく、患者自身はとてつもない不安を抱えているし、仮病としか思えない症状で周りにも信じてもらえなく、最終的には自分で自分が信じられない状況になっている描写もありました。それぐらい診断が難しい、マニアックな病気があるということが知れて面白かったです。

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