科学者たちが語る食欲【本紹介】


 副題に「食べ過ぎてしまう人類に送る食事の話」とあります。

なぜ人類は食べ過ぎてしまうのか、現代では餓死より、肥満で死亡する人の割合の方が、多いと言われています。

ひょんなことからバッタの研究者が、バッタがお腹いっぱいになるまで食べるのではなく、タンパク質が一定量摂取になるまで、食べ続けるということに気づきます。

これはタンパク質を一定量得ることで、他の必要となる栄養素も大体摂れるだろう、というざっくりとした生命を維持するための機能です。

さまざまな実験を経て、ヒトも同じではないかと・・・という話から始まり。なぜ栄養学者がこれに気づかなかったのか?ヒトにはバイアスや環境により、生命維持をする食べたいものではなく、体に毒となるような加工食品などを求めたりします。とにかくヒトは複雑すぎて、簡単なことに気づけなかったというのが面白いですね。

この本の最後には正しい知識で、食欲と付き合う方法が記載されています。

これからは自然のものを食べて、体の欲しがっているものが分かるように、感覚を取り戻していきたいと思いました。スーパーで野菜みて”おいしそう”って思う感覚(土井先生が良く言ってるやつですね。)

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