怪物【本紹介】


 カンヌ映画祭で賞を貰い話題になった作品です。(微ネタバレ含む)

映画のCMきっかけで観に行きました。サスペンス系かとおもいきや、考えさせられる作品でした。

息子の様子がおかしく心配する母親は、教師から暴力を振るわれたと聞き学校に乗り込みます。教師はそんな事実はないが、事を大きくしたくない学校側から謝罪させられます。教師は過保護な母親と思い対立が生まれます。その原因は子どもの発言や行動が原因です。母親、教師、子ども3つの視点からのストーリーで構成されており、立場から全く違うものが見えています。

自分の正義を振りかざし、相手を怪物として争いになるのは昔からあることです。些細な会話のすれ違い、嘘、事実のほんの一部を見ての判断などが大きな問題となってしまう、こういう怖さを感じました。

 映画館のCMで気になって見に行ったが、3つの視点で遡って考えるのにあれ?どういう時系列やったっけ、となり購入。映画にはなかった答え的なことも書いているのかと思いましたが。そういうのはありませんでした。

サスペンス的なCMはミスリードを誘っているのか、興味を持たせようとしているのか、まんまと罠にはまりました。ただ、答えは無いので考えないで見れるような作品ではないです。

子どもと関わる人には必ず読んでほしい作品です。

問題にぶつかった時に、この言葉を思い出してほしいです。

”怪物”だーれだ?

コメント